自分の脳内ルールを見つけよう:「ついやってしまう」仕組み
#詳細編 #人工知能

こんにちは、日々こころについて考えている、なもなです。
今回は 人間の内なるルールについておはなししていきます。
その準備として人工知能のルールベースシステムについて記事を書いたので、まだお読みでない方はこちらからどうぞ。
コンピュータはルールと状況を照らし合わせて、ぴったり合ったものを実行します。
では、人間が持つルールとはどのようなものでしょうか。
脳内ルールを見つけ出すコツ
あなたは自分自身に対してどんな「もし~なら、〇〇せよ」という脳内のルールを持っているか。それに気づくためには、ある行動をしたあとに少し立ち止まってふりかえることが大切です。あなたにはあなたなりの、その行動をした根拠があるはずです。それがあなたが持っているルールの条件部です。
例:もし野球の試合結果がわかる時刻になったら、テレビをつけて確認せよ
あなたが持っているルールを見つけたら、いまいちどそのルールを胸に抱いてよく味わってみましょう。
そのルールは、あなたにとってこれからもずっと大事にしたいものですか?それとも「こんなルールに振り回されていたなんてばからしい」とおもえるものですか?
ばからしいだけでなんの役にも立っていないルールを背負いこんでいたことに気づいたなら、あなたはそれを手放すこともできるでしょう。
脳内ルールはこころの奥深くとつながっている
ただ、ルールが手放せないからといっておちこんだり自分を責めないでください。
実は、ルールそのものはあなたが意識的につくりあげたものではありません。
あなたは心の根っこに自分や世界を無意識的にざっくりとまとめ上げた認知の枠組みを持っています。(心理学ではこれをスキーマとよびます)
スキーマについては、こちらのサイトで詳しく解説されています。
認知行動療法とは思い込みを手放し心を楽にする効果的な方法 | つぼろぐ
スキーマが条件と行動という形に具現化され、比較的見えやすくなったものが脳内ルールです。
たとえば、すぐにマウンティングしてしまう人は、
「ありのままの私は愛されない」というスキーマを持っているかもしれません。
そこから「他者の上に立ち、価値ある存在でいれば愛される」という思い込みが生まれ、
「もし相手を見下せる要素があるなら、他のことは置いておいてまず見下しなさい」という もっともらしいルールがつくられ、
このルールがあなたをマウンティング行為に駆り立てていると考えることができます。
また、活字中毒の人であれば
スキーマ:自分の中には有用な情報がない
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ルール:外から情報が入ってきたら、今やっていることは投げ出して飛びつきなさい
という構造をもっているのかもしれません。
※滑稽さを理解するために行動部を強調しています。オーバーな表現に思われるかもしれませんが、実際 このように行動する人は多いのではないでしょうか。
脳内ルールとのつきあい方
このように、スキーマとも密接にかかわっている脳内ルールを完全にコントロールするのはとても大変なことです。
当ブログは易しく 無理せずしあわせになることを目指しているので、脳内ルールとのつきあいかたを以下のようにご提案します。
・自分が持っているルールの文言を見つめる
・実用性がなく、かつ抵抗なく手放せるルールは手放す
・自分の意思ではどうにもならない強固なスキーマ由来のルールに関しては、ひとまずその仕組みを自覚する
これだけでもあなたと脳はかなり分かり合えるようになるはずです。
さらに、もう少し汗をかけそうな方は、
・実行するとときどき裏目に出てしまうルール
→条件を絞り込んで、ルールを適用する場面を厳選するとうまくいくかもしれません
・実行するための負担が大きすぎるルール
→行動部を負担の小さいものに書き換えると楽です
といった感じにカスタマイズしてみてください。
今回も最後までおよみいただき、ありがとうございました。