「私のどこがいいのかわからない」と悩むあなたへ:愛されていることに自信をもつには
#実践編
その理論をかんたんにご説明すると、こんな感じです。
よりくわしく知りたい方は、こちらの記事もあわせてごらんください。
● 言葉のせつめい●【基本編】こころのアルゴリズム
「彼(または彼女)にとても愛されているが、なんの取柄もない自分のどこがいいのかわからない。相手に対して申し訳ない」
あなたに取り柄がないと思っているのは、あなたの中の受身の小人
まず、あなたが「自分には取り柄がない」と感じてしまうカラクリをみていきましょう。
「取り柄」には「優れたところ」という意味があります。
優れているかどうかを判別するには、外の世界(現実の世界)で他者とあなたを比べる必要があります。
あなたのこころではたらく小人のうち、外の世界の価値観をとりいれてあなたを評価するのは「受身の小人」です。
つまり、もしあなたが 「自分には取り柄がない」としばしば感じるのであれば、かじ取り役であるあなたの自己が、受け身の小人に服従して言いなりになっている状態であるといえます。
かじ取り役のあなたは、本来は小人を制御する力をもっているはずです。だから、あなたを責める受身の小人の声なんて、聞き入れずにはねつければいいんです!
あなたを気に入っているのは、相手の中の主体的な小人
つぎに、あなたを気に入っている相手のこころの中で何か起きているか探ってみましょう。
相手のこころにも主体的な小人、受身の小人、かじ取り役としての相手の自己がいます。
取り柄がない(実際はそんなことないと思いますが)あなたのことを好きになったのは、相手のこころの中の、内なる声だけを信じる主体的な小人です。
かじ取り役としての相手の自己は、主体的な小人がどうしてあなたのことを気に入ったのかはわかりません。
でも、相手は主体的な小人を信じて、その望みをかなえてあなたに気持ちを伝えることに決めたのです。
とてもうれしいことですね。
主体的な小人どうしでこころの交流をしよう
つまり、「私のどこがいいのかわからない」という悩みが生じるのは、あなたが受身の小人優位で、相手が主体的な小人優位という組み合わせのときです。
受身の小人優位で生きていると 普遍的なモノサシを無意識に求めてしまうため、周りには同じ受身の小人優位の人ばかりになりがちです。そして人間関係も形式ばったうわべだけのものになります。
そんな中で起きた、自分を掛け値なしで愛してくれる人との出会いという奇跡を、あなたは手放さないでください。
かじ取りパターンのクセはすぐには直りません。ゆっくりじっくり時間をかけて。
まずはユニークな価値観を持つ相手の主体的な小人と、その小人と良好な関係を築いている かじ取り役の相手の自己を否定せず尊重しましょう。
そして、当然ながら 相手の主体的な小人とあなたの受身の小人では会話がかみ合いません。
だから 相手の主体的な小人とあなたの主体的な小人でこころの交流をしましょう。
あなたのこころの奥深くにかくれていじけていた主体的な小人を、相手の主体的な小人がひっぱりだすイメージで。
ふたりがすっかり仲良くなったころには、「取り柄ってなんだっけ?まぁどうでもいいや」と思えるようになっているはずです。
おわりに
私自身も「私のどこがいいの?(よくないでしょ)」とひんぱんに夫にたずねていた時期がありました。
そして「いいから、いいの!」といった答えしかかえってこないことに不満でした。
そのモヤモヤパワーははじめ「めちゃくちゃ努力して自分の取り柄を無理やりつくりだす」方に向かいましたが、それは長続きしませんでした。
のこりカスのようなエネルギーで、もしかしたらこういうこと?とおっかなびっくり探して見つけ出したのが「こころのアルゴリズム」です。
私の主体的な小人はまだ弱々しいですが 無理をしなくてもいいことに気づいたので これからどんどん伸びていくでしょう。
鋼の強さを持つ夫の主体的な小人と良いバランスが取れるまで。