アラフォー発達障害者、科目等履修生として大学へ(プロローグ)
こんにちは。元 科目等履修生の なもなです。
あなたには、人生の転機となったできごとはありますか?
もしあるのなら、それはあなたの中で主体的な小人(こうありたいと望むこころ)が主導権を握っていた時であるはずです。
私の場合は、科目等履修生として大学に再び通ったことが転機となりました。
受身の小人(損得勘定やすりこみ)はたびたび
「学生の2倍年をとってるアンタはきびしいよ~」
「そもそも講義についていけるの?」
「すごくお金がかかるけど、履修したからって将来が保証されるわけじゃないよね。それって意味あるの?」
と辛らつな声をかけてきました。
しかし、実際に通いあげたことによって、その声を一蹴することができました。
もしあなたの主体的な小人が縮こまっているのなら、立ち上がる一歩として学びはおすすめです。
なぜなら、学びたいという気持ちは人間として自然なものですし、学ぶことそのものでだれかに迷惑をかけることはないから。
ただし、必ずしもどこかに通学する必要はありません。私の場合主体的な小人がほんとうに無力だったので、他者の力を借りる意味で通学しました。
これからいくつかの記事にわけて、とある国立大学に通っていた私の経験をもとに科目等履修生についておはなししていきます。
すこしでも興味のある方は一つの参考としておよみいただけると とってもうれしいです。
科目等履修生とは
科目等履修生という耳慣れないことばについては、こちらが参考になります。
その大学の学生以外の人が、正規の授業科目のうち一部の授業だけを履修し、正規の単位を修得できる制度です。
大学等がその教育の場を広く一般に公開することで、社会人等に対して学習機会を提供し、生涯学習を推進する観点から設けられた制度です。正規の単位を修得できる点で、聴講生とは異なります。学位は取得できません。科目等履修生が履修できる授業科目の範囲や在学年限、出願資格等は大学によって異なります。また、資格取得のために活用される場合もあります。
出願資格としては「高校を卒業していること」が一般的です。
必ずしもすでに大学を卒業している必要はありません。
ちなみに、私は講義をうけられれば十分であり単位は不要というスタンスだったのですが、そのような聴講生という立場は設定されていなかったため、科目等履修生を志望することにしました。
私のように興味のある科目を2つ履修するというだけでは、単位をとったからといってなにかの資格取得につながったり勤務先での評価に直結するということはほぼありません。
あくまでも自分のために学ぶという姿勢でいた方がきっと最後までがんばれます。
これからをかんがえたとき、かつての夢が舞い戻ってきた
ここからは、私が科目等履修生を検討したきっかけについておはなししますね。
障害をオープンにしてはたらく私の今の仕事はかんたんな事務作業で、大きなストレスなく勤務できています。
しかし有期雇用契約であり、勤務先の方針でいずれ雇い止めになる予定です。
(選択肢もすくなく、定着も容易ではない障害者枠で雇い止めというのは当事者にとってきびしい仕組みであり、心情としてはうけいれていません)
雇い止めへのカウントダウンを実感するようになった頃、私はそれまでに自分に何ができるか考えるようになりました。
ネットの記事を乱読してこれから需要が高まりそうな仕事をさがしていると、「データサイエンティスト」という何だかかっこよさそうな職業が目にとまりました。
データサイエンティストとはデータを分析し、実務の場で分析結果から導かれた手法を活用することで企業に貢献する職業です。
出典: データサイエンティストとは?資格(プログラミング等のスキル)・年収・将来性を解説! | TECH::NOTE|テックノート
くわしく調べると、データサイエンティストになるには高等数学や統計学をもちいるようです。
むずかしいかな、私、高校で数学Ⅲや数学Cをとっていないし…。
あきらめそうになりました。
しかし そのときこころにうかんだのが、子供の頃の学びで一番わくわくした、エンドウをつかったメンデルの遺伝の実験でした。
ふしぎな現象にひそむ法則を、観察と推論で導き出す過程に感激したのですね。
そのわくわくをもとめて私がすすんだ道は農学系でしたが、私の衝動性や不器用さが地道な研究と悲しいほど相容れず、夢はかないませんでした。
ちょ、まてよ…?!
たくさんのエンドウの種を調べて分析する楽しさって、農学より統計学にあるんじゃないか?!(もちろん農学にも統計的視点は必要ですが)
ここで、認識が
【 私←ありえない→統計学(むずかしい)】
から、
【 私←ありかも(メンデル的わくわく)→統計学 】
に変わりました。
うん、どこまでいけるかわからないし、最終的に仕事につながらないかもしれないけどやってみよう。
ちいさな決意がめばえたものの、主体的な小人はまだかつての挫折をひきずっているし、一方受身の小人はできない言い訳を探し回っている、なんとも心もとない状態でした。
そのため、ここから科目等履修生の出願まで更に数か月を要します。
(つづく)
ここまで読んでくださりありがとうございました。
次回、出願準備編をおたのしみに。
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